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モノしろ の 「し」

モノしろ の 「し」

モノしろ2

6月7日

朝。今日の俺はテンションが高い。(高井だけにね)
だからテンション高くいきますよ。
しろまるは、もちろん「物」のまま。そうかそうか、あれは夢だったんだ。なんだか結構夢じゃないっぽかったけど夢だ夢!あんなことが起こるはずがない。現にしろまるは俺のリュックの中にすっぽりはいっちゃうもんね。さあて夢のことは忘れて登校です。

自分の机に座る。別に普通の机だ。女の子の絵が描きまくってあること以外は。
しかしそんな俺だが、クラスでかなりモテるようだ。所詮人間は顔なのか。

休み時間。
俺の机の周りで女子たちがざわついている。
クラス女子:「・・・だれ?この人・・・。」
優明:「え??」
そこには、「白丸」がいた。また人間になってしまったらしい。夢では無かったのか・・・。
白丸:「俺は優明の所有物だ。」
ざわ・・・!
周囲がいっそうざわつく。互いに顔を見合う。
クラス女子:「ええ!!ゆ、優明君って・・・・。」
クラス女子:「し、知らなかったぁ・・・。そ、そんな趣味が・・・!!??」
優明:「おいいい!!!違う、違う、そういうわけじゃない!こいつは・・・ええと、しらねぇよこんなやつ!」
頑張って無罪を主張する俺だが、女子たちは信用してくれない。
可哀相な人を見る目で俺を見る。ど、どうして信じてくれないんだ・・・。
そんななか、廊下の向こうに、紗代菜の姿がみえた。
優明:「おーい!紗代!助けてくれ、誤解を解いてくれ!!」
紗代菜もこっちに気付いて、手を振る。
紗代菜:「あ、私こっちだった。ユウくん、バイ・・・・」
紗代菜の友だちが、しゃべってる途中で紗代菜の手をひいて、どこかへ連れて行ってしまた。
バイバイ、と言おうとしたのだろう。
クラス女子「え?優明君・・・バイなの?」
とんでもないことを口に出す女子。というかどう考えてもその考えには結びつかない。
クラス女子:「そ、そんな・・・!?」
クラス女子:「紗代菜が言うんだから間違いないわ、あの子、嘘つかないもん。」
クラス女子:「やだぁ・・・。」
さらに誤解が広がる。
優明:「なんでそうなんだよ!おかしい!今のはあきらかにバイバイって言おうしてただろうが!なんでみんな俺のことを信じてくれないの!!??ねええ!!こんなドクロちゃんの桜くんみたいな扱いと位置づけやだよ!!あとクラナドネタだろこれはッ!」
女子はみんな俺から距離をとっている。
クラス女子:「あはは、でも、優明君、それはそんなに悪いことじゃないと思う・・・よ?」
クラス女子:「うん、そういう人もいっぱいいると思うし。・・・・。」
クラス女子:「で、でも、ほどほどに、ね・・・・??」
ほどほどにってなんだ。同情から生まれるみんなの笑顔。いやだ、俺はそんな笑顔見たくない!!同情するなら金をry
優明:「だから誤解・・・・・」
去っていく女子たち。
白丸:「泣くな、優明。」
優明:「泣くわ!!」
俺は泣いた。

休み時間、紗代菜がこっちのクラスへやってきた。彼女は、隣の隣のクラスなのである。
紗代菜:「ねぇ、ユウくん、どうしよう・・・。話があるんだけど」
優明:「ん?どうした。」
教室を出て、人気のないところへ連れて来させられる。白丸も一応一緒に。
紗代菜:「みて・・・。」
思わせぶりな言動に何かを期待してしまったが、どうやらそんな様子でもない。まぁ白丸も連れて来ている時点で残念賞だったわけだが。
すると、影からひょっこり、小さな女の子が現れた。
紗代菜:「紗代のクロム、女の子になっちゃったの・・・。」
紗代菜が言う。
クロムというのは、紗代菜が愛用しているICレコーダー。彼女は昔から所持しているそれで、音楽などを聴いているのだ。
女の子が口を開いた。
黒夢:「こんにちは、優明さんっ。はじめまして。私は黒夢といいますっ。どうかよろしくお願いしますっ・・・」
ぺこり、と。自己紹介をされた。礼儀正しいのはいいが、こっちも挨拶を返したほうが良いのだろうか。迷っているうちに、黒夢と名乗った女の子の目線が、俺の後ろへと移動する。そして目を見開き、驚いたように言う。
黒夢:「ん・・・あれ??・・・・お・・・お兄ちゃん!?」
俺の後ろには白丸がいるわけなのだが。ということは、お兄ちゃんとは、どうやら白丸ことを言っているらしい。どういうことだ?
白丸:「く、黒夢じゃないか。なんでいるんだ??」
こちらも驚いたように返す。つーことは本当に兄妹なのか?
黒夢:「私にもわからないけど、お兄ちゃんにまた会えるなんてびっくりっ。」
黒夢は白丸にぴょん、と抱きついた。
優明:「このかわいい女の子、本当に、紗代のICレコーダー??」
紗代菜の使っていたICレコーダーも白丸のように人間になってしまったのか。
紗代菜:「うん・・・。」
なんだか知らないが紗代菜はハンカチを目に当て泣いている。どうしたんだ?
紗代菜:「兄妹の再会、感動的だよ・・・。」
・・・・こいつなら最終兵器先生ですら読ませたら泣くかもしれない。
キーンコーンカーンコーン。
紗代菜とはクラスが別々なので、それぞれの教室へ戻った。

帰り道。
俺は紗代菜と一緒に下校するわけだが、黒今日は夢と白丸も一緒だ。
優明:「へぇ、じゃぁ黒夢ちゃんは11歳なんだ?」
黒夢:「はい。優明さんはおいくつなんですかっ??」
優明:「俺は17歳だよ。」
必死で指を使う黒夢ちゃん。
黒夢:「人間の世界でいうと6年、かぁ・・・。ふぅん。はぁ。」
黒夢ちゃんは何かをつぶやいてため息を漏らしている。
紗代菜:「ユウくん、そこ・・・。」
ぐにっ
いや、踏んでない。イヌの糞なんか踏んでないぞ・・・。ここは、さらりと流せ。
優明:「白丸、お前って無口?」
無理やり話題を作った。振り向く白丸。白丸は先頭をずんずん歩いていた。
白丸:「いや、別にそうでもないと思うが。今は音楽を聴いていたから無口になってたんじゃないか?」
MP3プレーヤーのクセに音楽を自分で聴くのか・・・。
それにしても、黒夢ちゃんが高校にくるのはちょっと危ない気がする。あの学校の男教師たちが黒夢ちゃんを見つけた日にゃ彼らの目がらんらんと輝いてさらわれてしまうだろう。
優明:「黒夢ちゃん。黒夢ちゃんは、まだ高校にはきちゃダメだよ。怖いお兄さんとか(オジサンとか)いっぱいいるよ?危ないよ。だから明日からは家でお留守番したほうがいいよ?」
優しく忠告する。
黒夢:「もう、優明さん、そんな子供扱いしないでくださいっ。私なら大丈夫ですよっ。もう大人なんですっ」
どこからどう見ても11歳の女の子。体をどう眺めてみても、大人とは思えない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごくっ。
紗代菜がじろーっと俺を見ていた。
紗代菜:「ユウ、くん・・・・?」
優明:「ん、何」
紗代菜:「ユウくん・・・まさかロリコンじゃ・・・・」
優明:「は、は??そんなわけないだろうが!?」
いきなり核心をつかれたせいで声が上ずってしまった。
紗代菜:「そ、その反応は・・・ず、図星なの・・・!!」
震える紗代菜。
優明:「いや、あの、それはだね・・・・。」
まずい。
紗代菜の肩をがしっと掴む。
優明:「俺が見ているのは紗代、お前だけだ!!」
無理やりごまかす作戦にでた。
紗代菜:「本当かなぁ・・・あやしい。証拠を見せて。」
優明:「え・・・」
何を言い出すんだ、この娘も。
これは・・・・紗代菜は、キスを求めているということか!?そうだよな?いや、それは間違いない・・・俺のいつもやっているゲームでも実証済みだ・・・。やるのか・・・?こんなところで、黒夢ちゃんや白丸が見ているのに、やるか!?俺・・・!!うおお・・・どうするんだぁぁ・・・・。
紗代菜:「ユウ・・・くん?」
優明:「今俺の中の天使と天使が葛藤してるんだから静かにしててくれる!?」
紗代菜:「えっ、そうなんだ・・・。うん、わかった・・・・。静かにするね。」
はっ・・・。我に返ったが時すでに遅し。俺が大声を出したもんだから・・・。
ああ、絶好のタイミングを逃してしまった・・・・。

そうして俺の家につく。紗代の家はこの先にあって、俺の家とはかなり近い。
近さが故、小さい頃もよく紗代菜と遊んだもの・・・だ。・・・・懐かしい。
紗代菜:「ばいばい、お・・じゃない、ユウくん、白丸くん。」
優明:「じゃーな。」
黒夢:「ばいばい!お兄ちゃん。さようなら、優明さん!」
白丸:「さらば、妹よ!!」
キャラが不安定な白丸を横目でいぶかしげに見つつ、紗代菜と黒夢ちゃんを見送った。
白丸:「優明・・・、君は、黒夢にかなり気に入られたみたいだな。」
優明:「ん?そうかな・・・。」
何を言い出すかと思えば。確かにさっきの黒夢ちゃんの言動からしてそう捕らえてもおかしくはないが、黒夢ちゃんはまだ11歳。そういうのははやいんじゃないか?
思ったことをそのまま白丸に言ってみる。
白丸:「いや・・・。俺たちの世界では、11歳から結婚が認められているし、その年となればもうこっちの世界での17歳と同じようなものなんだ。」
そうか、だから黒夢ちゃんはさっきあのようなことを。
・・・なんだか俺のような者にとっては、かなりうらやましい世界だ・・・・。
白丸:「はぁ・・・、ロリコンヲタクが俺の主人かよ・・・。」
優明:「聞こえてるよ、僕?」
考えを見破られたようだった。

6月8日

ちゅんちゅん。朝ですよ。昨日は遅くまでネットの友だちと楽しい遊びをしていたからまだまだおねむなのです。
ということで二度寝でもしますか。ぐぅ・・・。
なんてね!!こんくらいの睡眠時間、屁でもないね!!ふははは!
朝ってば俺、超テンション高いんだってば。
そんなこんなで、レッツゴートゥマイスクール。あはははきゃははは!クフフフフゥ。
俺が玄関で靴を履こうとしているのに、まだ寝転がっている白丸。
優明:「あれ?白丸は行かないのか?」
白丸:「ああ。俺は今日から黒夢のめんどうをみることにした。」
いいお兄ちゃんじゃないか。しかし、紗代菜の家がどこだかわからないことに俺が登校してしまってから気付き、道に迷いまくるのは目に見えている。
優明:「ということで、ここが紗代菜の家だ。たぶん黒夢は留守番してんだろ。間違えんなよ?」
俺は、紙に紗代菜の家までの道順を描いてやり、白丸に見せる。
白丸:「ありがとう、ユウぽん。」
優明:「この期に及んでまだそう呼びたいの!!?」


朝のSHRでドクロちゃんを読んでいると、一人の男子生徒がやってきた。
長野:「よぉ、優明。俺の貸したDVD、どうだった?」
優明:「なかなか最高。」
この場合のDVDとは、アニメとかそういうのじゃなくて、ああいうのです。俺たちもうすぐ18歳だからね!!
この、俺と同じくらいさわやかなオーラを放つ青年の名は、長野光司(ながのこうじ)。
親友で、同類。17歳独身。妄想力は俺よりも上回る。
クラス女子:「優明くん、何読んでるの?」
クラス女子:「私にもみせて~。」
女子たちもやってきた。ドクロちゃんの表紙を見て(カバーをしないで堂々と読むのが俺のモットーだったりする)、
クラス女子:「きゃぁ~かわぃ~。」
クラス女子:「へー、ドクロちゃんっていうんだ。」
クラス女子:「今度私にも読ませて~?」
と黄色い声をあげる。
優明:「ああ、読みたいってんなら貸すけど。」
その女子たちの黄色い声を聞きつけ、少し遠くの席に座っていた、眼鏡をかけた太った男子生徒がこちら(女子たち)へ声を投げかける。
卓男:「そこの女子たち、僕もドクロちゃんを読んでいるよ!今度貸してあげるよ!ハァハァ。」
振り向く女子たち。その男の子にいろいろな優しい言葉を投げかける。
クラス女子:「ヤダァ~」「キモぉ~い。」「何その本?さっすが卓男クン・・・。」「死ねばいいのに・・・。」「みんな、いこっ?」「じゃあまたね、優明くん。」
優明:「え?あ、おう・・・・。」
行ってしまった。このように、休み時間になると俺の席や長野の席には女子たちが集まる。
世の中は平等じゃないということだな。
卓男:「なんで僕はこんな扱いなんだぁ・・・デブ。」
苦悩するさっきの男子生徒、卓男。哀れだ。
ごめんよ。卓男君にはここでひとつアドバイスをしてあげよう。
さっきから抱きしめているときどきメモリアルのキャラの1/2フィギュアは、家に置いてきた方がいいよ。
あと語尾にデブ付けるのはマジ頭おかしい。
長野:「はぁ、あいつもあいつだけど、あんなフィギュア持ってきて注意しない学校も学校だよな。」
長野がため息をついて言う。確かにその通りだ・・・。
この学校はそういう学校なんだよ・・・。
そろそろ休み時間終了のチャイムが鳴る。
キンコカコキンコカコカンコンカーン♪
のど自慢かよ。


学校が終わる。今日は紗代菜の姿が見えない。何か用事でもあるのだろう。
ということで一人で帰ることにした。

帰宅部、帰宅~。部活終了。あぁ、いい汗かいたぁ~。激しい部活だったなぁ。やっぱり高校生は部活が青春だよね!!(全部妄想。)
悲しくなってきたので思考をそらす。白丸は・・・と。いた。居間でテレビを見ている。どうやら黒夢ちゃんのボディガード(?)は終了したようだ。
白丸の背中からはコードが伸びている。それはコンセントへと繋がっていた。
優明:(やっぱり人間の姿のままでも充電するのか・・・。)
ふと、俺に気付くと白丸はこっちにやってきた。
白丸:「なぁ、優明。聞きたいことがあるんだが。」
唐突に白丸が言ってくる。
優明:「何?なにか分からないことでもあるのか?」
白丸が人間の世界へやってきたのはつい二日前。そりゃわからないことがあって当然だ。
白丸:「優明の誕生日って、いつだ?」
優明:「・・・・・・・え?・・・・これまたどうして俺の誕生日なんて聞くんだ?」
白丸:「・・・・ほ、ほら、自分の所有者のプロフィールくらい、登録しておこうと思ってな。」
iPodにそんな機能あったかなーと思いつつ記憶の引き出しから、自分の誕生日を引きだす。
優明:「あ・・・・。そういや、明日だわ。」
白丸:「えっ!マジか・・・。」
何故かやられたぁっ・・・という顔をする白丸。
白丸:「じゃあさ、血液型は?苗字は?座右の銘は?~~~~・・・・」
なんだか、いろんなことをたくさん聞かれたが、動じずすべてに答える。
フフ、伊達にいつも女子たちにプロフィールを聞かれているわけじゃないんだよ。
白丸:「好みの女の子は?」
優明:「なあ、それ聞いて本当に登録する気なのか?」
白丸:「答えてくれないと、俺、爆発しちゃう。」
優明:「・・・マジか。」
爆発されたのではたまらない。迅速かつ正確に答えなければ。
白丸:「カウント五秒前・・・・」
優明:「紗代ちゃんみたいな女の子・・・と言いたいところだが、欲を言えばちょっと童顔で、かわいい声で目がくりくりしてて・・・(ここから結構長いので省略。)」
紗代菜も十分童顔だが、俺の好みはもっとだな・・・!(心の叫び)
よしっというポーズをする白丸。一体なんなんだ。絶対何かありそうなのだが。
白丸:「じゃぁ、優明が今一番欲しいモノは?」
・・・策略・・・策略・・・普通ならノートパソコン。とか答えるところだが、ヤツの
計略をぶち壊しにするため、ある程度常識を超えたものを言っておく必要があるな。
俺を、やすやすと罠にはまる雀のような男だと思っていられるのも今のうちだ。
優明:「そうだなぁ・・・。女の子のパンツかな。かわいいやつ。」
これなら白丸が俺を罠にはめようとしたところで、用意などできないだろう。俺は一枚上手なのだよ。フハハハ。
白丸:「変態ロリコン優明陽平・・・・。これが俺の所有者の名前か、登録、っと。」
優明:「ああ、もうなんとでも言え。しかしパンツにロリコンは関係ないしな。でもどさくさに紛れて何か変な肩書き追加するなよ。あと、優明陽平って優明が苗字かよ。勝手に名前変えんな。誰だよ、陽平って。春原陽平みてぇじゃねえか。」(注・春原陽平はCLANNADの登場人物)
白丸:「全国のようへい君たちのように、お金で雇われている私兵、傭兵(ようへい)をイメージして命名してみました。」
優明:「全国のようへい君たちはそんな由来で命名をされてるのか!?大変だな全国のようへい君!!しかも俺の名前に陽平ってつけた理由になってねぇしな!」
白丸:「お休み、優明。」
自分のペースで会話を続け、終いには会話を終了させやがりました。白丸・・・なかなかやるな。
優明:「ああ、お休み。」
コンセントを抜いて、どこかへふらふら出かけていく白丸。
寝ないのか、あいつは。機械だとしても昨日も寝て足し、毎晩寝るものだと思っていたが。
もうあんなヤツにかまっていられない。今日は早めに寝てしまおう・・・。
ベッドに横になる。
明日は、俺の誕生日か・・・。紗代は、覚えていてくれているだろうか。
そういえば、毎年俺は紗代からプレゼントをもらっていた。
プレゼントといっても、ケーキとかクッキーとか、食べるものばかりだったが。

どうも寝つきが悪い。しかし諦めずに寝ようと努力していればいつしか眠れるものだ。何か変なこと考えているとだんだん眠くなるんだよな。・・・・・・。
・・・・・・・・そうだ、明日は銅像を作ろう・・・・。

6月9日

『あさ~、あさだよ~、朝ご飯食べて、学校いくよ~。』
うん・・・??愛用の目覚まし時計に起こされ、眠たい目蓋をこする。
ふぅ・・・、今日も一日が始まる。さわやかな朝。睡眠時間はたっぷりとったので元気ハツラツだ。今日は自分には何か特別な日だった気もするが・・・。なんだっけ。まあいいや。って○雪の目覚まし時計あんのかよ!!!ガシャーン!(目覚まし時計を張り手でぶっ飛ばす音。)よしっ時間差一人突っ込み大成功。
こんな寂しいことしてないで、早く学校へ行こう。

朝のSHR。俺は長野とおしゃべりをしていた。
長野:「なぁ、祐一の苗字ってなんだっけ?」
優明:「祐一ってあの祐一か?なんだっけ・・・。思い出せそうで思いだせん・・・。」
長野:「沢渡とかなら覚えているんだけどなぁ。」
優明:「なんとか沢だったよな。絶対。何沢だっけ・・・?ああ!よく北川が言っていたじゃないか!なんで思い出せないんだ!?ああ、もどかしい!!」
長野:「うーん・・・滝沢・・・とか・・・じゃなかったか??」
優明:「滝沢祐一・・・。お、そんな感じ・・・。おお、それだよ!それ!!滝沢だ!!あー思い出した、よかったぁ。なんで今まで忘れていたんだろう!絶対滝沢だ!!」
喜ぶ俺たち二人。思い出せなかったものを思い出せたときの喜びは、なんとも素晴らしい。
同時刻、同じ教室、自分の席で鈴木卓男はその会話を密かに聞きながら、
(滝沢じゃなくて相沢だろ・・・。)と思っていましたとさ。

体育の授業。今日は外でサッカーということだった。俺は、風邪ということで見学である。つまり、サボりだ。先生も出張でいない。一時間どこかで寝ていようか。
すると、一棟と二棟をつなぐ渡り廊下に、紗代菜の姿を発見する。
なんてちょうどいい。暇だったんだよな。紗代菜のところまでかける。
優明:「よお、紗代菜。何してんの?」
紗代菜に声をかける。紗代菜は絵の具セットとスケッチブックを持っていた。
紗代菜:「あ、お・・・ユウくん!今日はこうないしゃせいなの。」
ほう、校内写生か。ってなんでそこだけ強調するし、ひらがななんですか・・・・。
紗代菜:「白い絵の具が欲しいなー。ユウくん、出してよっ。」
白い絵の具無しで写生しようとはいい度胸だ。つか、俺が持ってるわけねぇだろ。いや、それ以前にこの流れでそれはないだろ。紗代菜は自覚していないんだろうがな。
優明:「持ってねぇよ。それより、紗代はどこを描くつもりなんだ?」
紗代菜:「学校の裏に、洞窟があるでしょ?そこを描こうと思って。」
そういえば、そんなものがあった。しかもたくさん。洞窟というか、確かあれは戦争中に作られた防空壕だったと思うが。
そして、俺たちはそこまで歩いていった。

紗代菜:「紗代、前にもここを描いたことあるんだけど、そっちの穴は初めてなの。」
・・・・何かがピーンときた。
優明:「すまん、紗代。もう一度、懇願するように言ってもらえないか??」
紗代菜:「えっ?そっちの穴ははじめてって??なんで??」
優明:「いいから!!!」
紗代菜:「そ、そっちの穴は初めてなのぉ~~!!」
神が降りてきた。光が。きらきら・・・・
紗代菜:「これでいいの?ユウくん。・・・あれ?それ、鼻血?」
優明:「いや、違うんじゃないか?」
適当にごまかし、そっぽを向く。
しばらく、紗代菜が防空壕を描くのをじっと見ていた。紗代菜のパレットに、色々な絵の具が混ざる。白が足りないので、どうしても濃い目になってしまっている。
まぁそれでも使い方がよければいい絵が描けるだろう。
紗代菜:「私、白い色が大好きなんだけどな・・・・。」
紗代菜が、ぽつりとつぶやいた。
優明:「あ、すまん・・・聞いてなかった。何?もう一度言ってくれ。」
紗代菜:「そっちの穴は初めてな」
優明:「それはもういいよ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

学校も終わり、帰り道。今日も紗代菜がいないのでのろのろ歩いていると、たかたかたーっと、黒い服を身にまとった、見たことのある、小さな女の子がやってきた。
紗代の黒夢ちゃんである。
優明:「あれ?黒夢ちゃん??どうしたの?」
黒夢:「あ、あの・・・。優明さん・・・!」
いいどよみながら、黒夢ちゃんは俺の手を引いて人気のない路地裏へと引っ張っていく。
黒夢:「こ、これっ・・・。」
黒夢ちゃんは、回りを気にしながら俺に何かを差し出した。
黒夢:「受け取ってくださいっ・・・。」
・・・なんだ?
紛れもなく、黒夢ちゃんの手に握られていたものは、パンツだった。
可愛らしい、ちょっとピンクがかって、前に小さなリボンのついた、漫画とかでしか見たことのないようなモノシロ、いや、シロモノだった。
・・・・・・・・・・なんだと??
優明:「く、黒夢ちゃん、こ、これって・・・」
黒夢ちゃんは恥ずかしそうにしている。
優明:「ま、まさか、これ、黒夢、ちゃんの・・・・??」
恐る恐る聞いてみる。
黒夢ちゃんはもう耳まで真っ赤になって、うつむいてしまっている。
そして、こくり、と小さくうなずいた。
な、なんということだッ・・・・・。
黒夢:「あの、時間がなかったから・・・。私なんかのしか、用意で、できなくって・・・。ご、ごめんなさい・・・。これ、優明さんへの、たっ誕生日プレゼントですっ」
ぎゅっと目をつぶり、ずいっと俺にパンツを差し出す黒夢ちゃん。
そして、全ての謎が解けた。
昨日の白丸は、黒夢ちゃんから頼まれて、俺のプロフィールを聞いてきていたのである。そして、俺がふざけて言ってしまった「今、一番欲しいモノ」を黒夢ちゃんは素直に受け止め、俺のために自分のパンツをプレゼントしようとしてくれているのである。
俺の誕生日が明日であるということを知ったのは昨夜のこと。
それであわてて用意してくれたのだろう。
迂闊だった・・・。こんなことになってしまうと知っていれば、もっと普通に答えたのに!
いや、これは怪我の功名か?こんなもの、なかなか入手できないぞ・・・?
白丸のヤツ、あの後フラフラどこかへ行ったと思ってたら、黒夢ちゃんに報告しにいっていたのか・・・。
黒夢ちゃんがそれを差し出してくれているのにいるのになかなか受け取らない俺。
黒夢:「あ、あの、良かったら、受け取ってくださいっ。こんなもので、優明さんが喜んでくれるかどうか分かりませんが・・・っ」
ここで受け取らなかったら黒夢ちゃんは悲しい思いをするだろう。
受け取るしかないじゃないか。こんなにも言っているし。
しかし・・・。受け取ったが最後、俺はもう俺ではなくなってしまうかもしれない。
いいのか、それで?!
こちらへと、不安に満ちたうるうるの瞳を向けている黒夢ちゃんを見つめる。俺は決心した。この子に、悲しい思いなんかさせられない。(言い訳かもしれない)
優明:「ありがとう。とっても嬉しいよ。で、でも、絶対変なことに使わないから安心して?本当、マジで本当だから。黒夢ちゃんから誕生日プレゼントがもらえるなんて思ってもみなかったよ、本当にありがとう。」
にこやかな微笑を黒夢ちゃんへと向け、パンツを受け取る。
ああ、これで俺も変態、そして犯罪者の仲間入りだ・・・。
すると、黒夢ちゃんはパァァッっととても嬉しそうな表情を浮かべ、
黒夢:「優明さんに喜んで頂いて私も嬉しいですっ。誕生日、おめでとうございます!」
ととても嬉しそうに言った。
なんという笑顔だろう。自分が犯罪者になる価値は十分あった。
喜ぶ黒夢ちゃんを見ていると、こっちまで嬉しくなってくる。
黒夢:「それじゃぁ、さようならっ優明さん!!」
たたたーっとかけていく黒夢ちゃん。あの素早さには、恥ずかしさもあったのだろう。
自分が手に握っているものを見る。突如理性が失われた。
優明:「エクスカリバァァァァーーーーーーーー!!!」
意味不明な言葉を叫びながら、パンツを掲げ、家へと走った。
ガチャン。はぁ、はぁ。どっとつかれ、ふらふら自分の部屋へと入る。
黒夢ちゃんのパンツはとりあえずタンスにしまっておく。
今日は両親は二人とも仕事でいない。しかも、どうやら明後日まで家には戻ってこられないらしい。ぼふ、っとベットに横たわる。
はぁ・・・。黒夢ちゃんも何を考えているんだろう。
いくら俺に好意を寄せているといったってやりすぎじゃないか・・・?
それにしても・・・。今日は、紗代菜には会えなかった。
毎年毎年誕生日は覚えていてくれたのに、今年は忘れてしまったのだろうか?少し悲しい気分になりながら、ぼーっとしていると、眠くなってきてすやすやとそのまま寝てしまった。

ピンポーン。
インターフォンの音。目を覚まして時計を見ると、午後6時半。二時間ほど寝てしまったようだ。
ピンポーン。
もう一度鳴るインターフォン。こんな時間にだれだろう。玄関まで走っていって、扉を開ける。そこには・・・・。
紗代菜:「えへへ、ユウくん、誕生日おめでと~。」
紗代菜が笑顔で立っていた。
優明:「・・・・紗代・・・?な、なんだ?その服は・・・!?」
なんと、紗代菜が着ていたのはウェイトレス、いや、違う。俺にはわかる。その違いが。(今の時代、誰でもわかりますね。)
紗代菜の着ている服、それは・・・・メイド服そのものであった。
紗代菜:「うん、ユウくんを喜ばせようと思って、用意してきたの。」
まさか、昨日今日姿が見えないと思ったら、こんな服を準備していたのか。
ここらへんにはコスプレショップなどという神がかったものはないから、手に入れるのも大変だっただろう。
しかしまさか、この服装のまま俺の家まで来たというのか?さっさすが紗代菜だ・・・。
それにしても、このメイド服は紗代菜にとても似合っている。
正直、可愛すぎる。
紗代菜:「今日ってユウくんの誕生日でしょ?だから、今年の誕生日プレゼントは・・・」
そこでためるメイド紗代菜。
優明:「紗代だってのか。」
紗代菜:「うん・・・・って、言わないでよー、せっかく紗代が言おうと思ったのに。」
すねる紗代。さらに可愛らしかった。
優明:「ととりあえず上がっていくか?」
紗代菜:「おじゃましま~す」
緊張してしまい、舌が回らない。何緊張してるんだ、俺は。すー、はー、すー、はー。深呼吸―!深呼吸をしまくる。
紗代菜:「・・・ユウくん!!」
紗代菜が心配そうに声をあげる
優明:「な、何・・・。」
紗代菜「ユウくん、ぜんそくをわずらっていたの??不治の病だったの!?」
優明:「・・・・・・ただの深呼吸な。」

部屋に入る。紗代が持ってきた袋の中に入っていた箱を開けると、中身はケーキだった。
優明:「今年も手作り?紗代って何気にすごいよな。」
本当に感心する。今の時代、手作りでケーキを作ってくれる女の子なんて重要文化財物ですよ。昔でもか。とにかくアルティメットレア。でにくい。売ると高い。
紗代菜:「うーん、でも作るの楽しいから。全然すごくないよ。それにユウくんのために作るんだから、いつもよりももっと楽しいよ。」
優明:「確かに、誰かのために作るってなると気合が入るのかもな。早速食べていいか?」
確認をとって、本当に早速食べ始める。ケーキが早く食べて!!と連呼しているからだ。
・・・・・・・!!??
優明:「ぐぁっ!!なっ何!?この味!」
思わず吐き出しそうになるくらい吃驚なテイストが、俺の舌に。
紗代菜:「あー、砂糖を入れすぎちゃったから、塩で中和してみたんだけど、やっぱダメだった??」
優明:「やっぱも何も中和できるわけねぇだろうが!!ダメだろうが!!どこの漫画でも砂糖は塩で中和できちゃうと思ってんの!?ま、まぁ、た、食べれないことはないから、全部頂きます・・・・。」
このままだと紗代菜が泣き出してしまいそうなので、この苦しい味を乗り越え、食べきることにした。俺が、泣き出してしまいそうだ。
優明:「あ、新しい味でおいしいんじゃない・・・?うまいうまい。」
自分の顔はきっと引きつっているだろう。
しかし紗代菜は、あ~よかったダメかとおもったぁなどと言って喜んでいる。
くそう、ドジっ子は思わぬところに落とし穴があるな・・・。
紗代菜:「ユウくん・・・実は紗代ね・・・。」
優明:「ん?」
食べ終わった後、紗代菜が口を開いた。
紗代菜:「このメイド服の下に、・・・・・を着てるの・・・。」
優明:「・・・え?何?聞こえたんだけど聞こえなかった。なんだって??」
心臓がバクバク音を立てる。期待に由来するのだろう。
紗代菜:「ユウくんをリサーチした結果、ユウくんはスクール水着にもえ~っていう情報がげゲットされたから、着てきたって言ったんだけど・・・・。」
どこでリサーチしたんだかしらないが、なんということだ。
こ、この嬉しい出来事は夢か。夢なんだろうか。ためしに紗代菜の頬をつまんでみる。
紗代菜:「うぁぁ~、いたい、何するの!?」
優明:「夢かどうか確かめようと思って。」
紗代菜:「それなら、自分の頬をつねってよー。」
はっ・・・!やはりこれは夢だ。
なぜなら、(夢かどうか判断するために相手の頬をつねる→相手は自分のをつねってよと言う)などという漫画やアニメやゲームでお馴染みすぎる展開に現実世界では成り得るわけがないからだ。
紗代菜:「お返し。」
紗代菜が俺の頬を両手でつねってきた。
優明:「・・・・。」
全然痛くない。やっぱり夢なんだな・・・・。グス。
紗代菜:「あれっ!?ユウくんこんなに変なカオだったっけ!?」
優明:「お前に顔をつねられている間だけな・・・。」
紗代菜:「じゃぁ、脱ぐね?」
両手を離すと、紗代菜がいきなり服を脱ぎだそうとする。
いやややや、まった!いきなりすぎる。まだ心の準備が・・・。
と、気づく俺。
優明:「あれ?俺たちの学校に水泳なんて授業は無かったような・・・?」
紗代菜:「うん、だから中学生のときの水着・・・。ちっちゃくて着にくかったけど、あはは。」
ぎゃあああああああ!!警報が。脳内で警報が発令されまくっています!
周りを照らし出す赤いランプ。侵入者!侵入者!ルパンが進入したァーー!
ビー、ビー、ビー!!ダッダッダッダ・・・まてぇ~ルパン~~!!(銭型の声が廊下に反響する)
頭がおかしくなっていた。
結局、紗代菜はメイド服を脱ぎ、スク水姿に。
・・・・・18禁?
そして、こっちを見るなりえへっと微笑む。
微笑みを返す俺。
・・・幸せすぎて涙がこぼれてきた。
紗代菜:「どうしたのユウくん?目から汗がでてるよ??」
優明:「いや、これは涙じゃなくて、目から汗が・・・って汗がでてると思ってんのかぁ!!!!」
紗代菜:「ユウくん、どう??」
紗代菜が微笑んで俺に尋ねる。
昔から大胆ではあったがここまでしてくれるとは。
しかもどうみても旧スク水です。本当にありがとうございました。
狙いは定まってる。素晴らしい。これで白い色だったら言うことないんだが。
優明:「ああ、すごく嬉しいよ・・・。本当に夢みたいな気分。」
紗代菜:「ほんとうに?」
優明:「ああ。」 
紗代菜:「ほんとに、ほんとうに?」 
優明:「ああ。」 
紗代菜:「ほんとにほんとに、ほんとうに?」
優明:「ああ!」
紗代菜:「ほんとにほんとにほんとに、ほんとうに?」
優明:「あああああ!!しつこい!?」
紗代菜:「良かったぁ、ユウくんに喜んでもらえて!」
紗代菜が、ほわんとした表情で、こちらを見る。
紗代菜:「紗代も、夢みたい・・・。・・・ユウくん・・・・。」
そして、紗代菜が目を閉じた。
雰囲気を察す。
俺の唇を、近づける・・・・。
後ろでは、ラブソングがかかりだした。さらに雰囲気は増していく。このまま・・・。
もう少しで重なり合う。それにしても、この場でラヴソングなんてかけてくれるなんて、なんて気のきいたやつだろう。誰が・・・・って・・・・あれ!!!????音楽がかかってる!?
はっとして自分の部屋の隅を見ると、白い人影、満面の笑みを掲げた人物、その名は・・・・白丸。
その笑みは、茶化すような面影など一切ない、僕たちを祝福する笑みだった。だから何だ。
優明:「うああああああああああああああああああああああっ!!!!!???」
紗代菜:「どっどうしたのユウくん!!??」
いきなり叫びだした俺に、紗代菜がびっくりする。
優明:「白丸!!??いつからここに!!!????」
動揺しまくる俺。あたふた。
白丸:「ん?お前らが入ってきてからずっとだけど・・・・?」
なんと、白丸は最初からいて、俺たちの一部始終をずっと見守っていたのです。
優明:「さ、紗代は気付いてたの・・・・?」
紗代菜:「うん、白丸くん最初からいたよ??」
優明:「なのに貴女はあんな大胆な行動を!!!!??」
いい加減紗代菜の天然には呆れかえります。っつか白丸もなんか言えよ!自分の存在をもっとアピールしろっ!!
白丸:「もしかして・・・選曲間違えたか??」
てれっと頭をかく白丸。
優明:「いや、そういう問題じゃないんだ・・・・。ちなみに、選曲はよかった・・・・。」
白丸:「良かったぁ、ユウくんに喜んでもらえて!」
優明:「テメェ紗代の真似すんじゃねぇぇぇ!!!」
とりあえず落ち着いて・・・と。
優明:「それにしても紗代、これはやりすぎじゃないか?・・・・俺は嬉しいけど。」
紗代菜:「・・・うん、恥ずかしいんだけど、ユウくん誕生日だしこのくらい朝飯前どころか、夜明け前!」
優明:「・・・なんかどっかのインチキ教祖がテレビで言っていたような・・・。(時期ネタ)」
紗代菜:「ところで今日、泊めてくれる?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もちろん。
優明:「ああ。」
白丸:「さて、邪魔者は『モノ』に戻るか。」
白丸がそうつぶやいた次の瞬間、白丸の姿は無く、床にはiPodが。
優明:「戻るタイミング遅ッ!!故意に戻れんのならさっき戻れよ!!!!!」
悲しく響く俺の突っ込み。
紗代菜:「じゃあユウ君、おやすみなさーい」
いつのまにか俺のベッドの横に布団をしいて、もぐりこむ紗代菜。
なんともうパジャマに着替えている。ケーキが入っていた袋の中にはいろいろと入れていたのか!?
すー、すー、と寝息が聞こえる。所要時間わずか二秒。
優明:「いつのまにパジャマに!?そして早ッ!!寝るの!!寝たかったからお泊りなの!!??これじゃまるでのび・・・・(車輪)」
しょうがなく、俺も寝るのだった。



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